大切な人やペットの死での傷つき、喪失感、罪悪感などの様々な感情と向き合い、受け入れ、大切にしていくサポートを行います。
グリーフケアとは
「grief (グリーフ)」とは、死別などによる深い悲しみや悲痛を意味する言葉です。
その悲しみを「care(世話)」することから、遺族ケアや悲嘆ケアともいわれます。
大切な人やペットを亡くした悲しみから立ち直る鍵は、悲嘆のプロセス(グリーフワーク)にあるといわれます。
そのプロセスに沿って、自身の気持ちを整理したり、周囲から継続的なサポートを受けることが大切です。
グリーフワークでは「ショック期」「喪失期」「閉じこもり期」「再生期」のプロセスをたどるとされています。
回復のプロセスや時間の長短は人それぞれであり、後戻りがあったり、段階が前後したりなど、回復や後退を繰り返します。
周囲は徐々に元の状態へ戻れるようにサポートします。
グリーフケアのポイント
グリーフケアの大きなポイントは、「悲しみを押さえ込まず肯定する」ことです。
周囲にすぐ相談できる人がいない場合は、まず自分自身で自分の気持ちをそのまま認めることを意識してみましょう。
悲しいと感じていることは自然な感情であり、抑え込んで無理に明るくふるまう必要はありません。
グリーフケアを必要とする症状・反応
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心の症状
罪責感、思慕の情、自責の念、悲しみ、寂しさ、自尊心の欠如、絶望感、非現実感、憂鬱、不安、怒り、敵意、幻覚など
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体の症状
睡眠障害、食欲喪失、呼吸障害、疲労感、気力喪失、頭痛・嘔吐・消化不良・動悸などの身体的愁訴、故人と同じ症状の出現、アルコールや薬の依存など
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行動・認知に現れる反応
号泣、注意力の低下、行動パターンの喪失、故人の行動の模倣など